ラジコングライダーのFBグループでは時折ダイナミックソアリングの話題が出る。良く考えないと理解し難いが、DSは物理の法則の組み合わせである。例えばアホウドリはDSをする事で羽ばたかずに海の上を千kmも飛び続ける事が出来る。
模型グライダーも条件はあるものの、ずっと飛んでいる事も出来る。飛行機等、エンジンが有れば当然飛べるが燃料が切れれば飛び続ける事は出来ない。アホウドリが羽ばたかないのと同じでグライダーは動力を持って居ない。だから飛び続けられるとも言える。ヨットも然り。自然の力と知恵を使って無限に飛び続け、走り続けられる可能性が魅力なのだ。
DSは学生時代に習った運動エネルギーと位置エネルギーの関係で、両者を交互に交換している。高さが上がって行く時は速度が下がり、高度が下がって行く時は速度が増す。ブランコの様な状態だ。ただし、ブランコと違い彼には翼がある。簡単に言えば、向かい風では翼に発生する揚力が強くなるので、向かい風の中で浮き上がるときは普通より少し高く上がれる。風に乗って風下へ向かうと普通より風に乗っている分だけ早くなる。風や翼が有ると、そしてそれを巧みに利用する事が出来ると、少し高く、少し早くなるのでブランコはいつまでも止まらない。何も知らないでいるより少しだけ有利なのだ。
ヨットもセールと言う翼を持って居るし、風を有効に使うのが命題なので何も変わらない。
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