日曜は盛沢山だった。
そもそも諸般の事情で2時間しか眠れずヘロヘロで旧中川·川の駅に向かった。運転も休み休みでえらく時間がかかったのとナチュラルハイで仮眠もできず。
今回は、レース初参戦の方が2名、体験が3名、見学1名と多くのゲストを迎え、いつものレースは忙しいことになった。もちろん、常連メンバーの強力なバックアップがあり、何とかこなせたのだが。
体験された3名はヨット購入を決めたというのだから喜んでもらえたという事だろう。
欲張って自分もレース参加したが、バタバタしていて組み立てをミスり、レース中にキールを落とす事になった。多分キールボルトを締めようとしていて何か別な事に気を取られたのだろう。スタート号砲前だったので急いでゴムボートに乗り回収。既に役目を終えていたレンタル艇からキールを移植し3レグ遅れのスタートを切った。結果は最下位だったがかろうじてDNFは免れた。
タ方からは同じ場所でダンストラックというイベントが開かれることになっていた。昼寝をする間もなかったので待ち時間に居眠りをしてしまったが、定刻にイベントスタート。
トラックの荷台を舞台にし、音と光の演出の中、 前衛的なダンスパフォーマンス等が繰り広げられるというものだ。
私たち有志はヨットをLEDライトで光らせて、暗くなった水面を走らせた。ちょっとしたイベント乱入である。当日いきなりなので演出やイベントの妨げになりはしないか心配したが、主催者側の方は好意的であった。何やら次のイベントへのオファーもあった。
一番良かったのはいつもお世話になっているNPOの理事長さんに光るヨットを見てもらえた事だった。NPOは今回の開催にもかかわっていたが、来場されているとは思っていなかった。ヨットの白色ABS樹脂製のハルが透けて行灯状態に光るのだが、そもそもこのNP0が行う夜間イベント用に用意してあったアイデアだったのだ。
理事長さんは樟脳の船を連想したらしい。夜店の暗がりでセルロイドの船が水面を音もなく走るのは、確かに似ているのかもしれない。
たまたま見つけたSNSの投稿者は、ヨットがダンスをしている様に見えたと書いていた。
こちらとしてはフルーインパルスの演技やドリフトカーがテールツッーノーズでカーブをクリアあしてゆく様なイメージをしていたので、これもあながち間違ってはいないと思った。
もちろんそんなに洗練されたものではなかったが。
ちょこまかしてリアリティーに掛ける模型ヨットだが、演技をするという事なら小ささが生きる事もある。実際のところ、走らせているほうも普通のレースとは違って楽しかった。先に出ることを競うのではなく、ギリギリ差を詰めてもぶつけないとか先行の進路を奪わないポジション取りが鉄則なのだから。
自由に走らせるだけというならパワーボートのほうが自由に動くが、そう簡単にいかないヨットな所がミソなのだけれどね。 BGMを邪魔する飛び回る虫のような音もしないし。
少なくとも普段ヨットとは無縁の人たちにヨットを見てもらうことは出来たと思う。
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